漢方外来の診療案内
漢方薬と聞くとそのイメージは多くの方にとりまして、長期間飲まないと効果が出ない、という慢性疾患に対する治療薬ではないでしょうか。漢方薬の材料となる生薬を用いた治療の歴史は約2000年にもなり、昔は主な死因である感染症に対して生薬を用いて短期勝負の治療を行っていました。中世になり人々の生活が豊かになると慢性疾患が増えたことで、生薬を長期投与するようになりました。つまり急性疾患、慢性疾患とも漢方医学の治療対象になり得ます。現代では主に補助的な治療として処方されることが多いのが現状です。
そんな中で、漢方薬が特に活用される病態には次のようなものがあります。
- ウイルス感染症
- 呼吸器症状
- 消化器症状
- 精神症状
- 皮膚症状
- 冷え症(代謝機能低下)
- 月経関連症状
- 倦怠感
- 不定愁訴
- 自律神経失調症
- 慢性疼痛
- 未病(生活習慣病の前段階)
- 更年期障害
- 不妊治療
- 不育症
- 妊婦のつわり治療や感染予防
- がん関連治療(支持療法、緩和治療)
など幅広い病態に応用されています。
当クリニックで処方可能な漢方薬は、保険診療における医療用エキス製剤となります。生薬を調合する処方箋は扱っておりません。また当クリニックでは予約者を優先して診療いたします。
そのため予約外での受診では、お待ちいただくことをどうかご了承くださいますようお願いいたします。