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小児心療内科・精神科

FOR PEDIATRIC

小児心療内科・精神科|神奈川県平塚市にある発達障害・漢方外来 - きりんカームクリニック

診療案内

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当クリニックでの診療対象は、小児期(原則として中学生まで)に認めた心理社会的ストレスの影響で生じた身体症状や心の問題、脳神経の発達に関連する症状(発達障害・神経発達症)になります。いわゆる精神病(統合失調症、躁鬱病など)や、身体管理を要する病態(自傷他害などの暴力、強度行動障害、摂食障害など)は診療対象外になります。
主な治療方法は、薬物療法と心理療法、療育指導(リハビリを含む)になります。薬物治療が必要な場合は、原則的には西洋薬と漢方薬のハイブリッドといたします。なお訓練等を要する場合に、連携施設にご紹介させていただく場合があります。診療中は看護師またはカルテ記録者が同席いたします。診療対象となる主な疾患は下記の通りです。

  • 発達障害・神経発達症
    (自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症、チック症、吃音)
  • 心身症(起立性調節障害、慢性頭痛、過敏性腸症候群、過換気症候群)
  • 愛着障害
  • 選択性緘黙
  • 不登校
  • 不眠症

心療内科とは

心療内科とは

心療内科で行われる診療内容は、厳密に言うと内科領域の心身症を対象にした心身医療のことを指します。
心身症とは、心身相関の病態が認められた身体疾患のことをいいます。心身相関とは、精神的葛藤や行動様式が体の状態に影響を与えて病気を作り、逆に体の状態が心の働きに影響を及ぼすことをいいます。もともと心の座は大脳にあり、情動の中枢とよばれる大脳辺縁系は自律神経系や内分泌系の中枢である視床下部と密接に連絡しています。これらの系を介して各々の内臓はコントロールされています。
ところで日本心身医学会が定めた心身症の定義によると、「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など、他の精神疾患に伴う身体症状は除外する。」とされています。そういったことから、内科疾患と精神疾患の双方に精通した治療者が心療内科を担当することになります。そのため、内科医が担当する場合や精神科医が担当する場合の両方のパターンがあります。小児科医が担当する心身医療では、心療小児科と呼ぶことがあります。

当クリニックの診療対象

当クリニックの小児心療内科は、子どもを対象とした心療内科になります。心療小児科とも言えます。子どもというこだわりは曖昧な表現ですが、従来の小児科では0歳から中学3年生の15歳までを診療対象にしているところが多いです。小児科医の中には思春期までを対象とする考え方もあり、高校3年生の18歳までを診療対象にしている場合もあります。
当クリニックでは、主な問題点が小児期に気づかれたケースを対象に診療を行います。対象となるケースは次の4グループに分類されます。

第1グループ発達障害(神経発達症)
生まれながら偏りがある発達上の特性を抱えたケース
第2グループ小児心身症
小児期において成長過程で心身症を発症したケース
第3グループ愛着障害
小児期において発達課題とともに養育者との関係に歪みが生じたケース
第4グループその他のケース
選択性緘黙、不登校、不眠症

子どもの心理療法

心理療法には様々な技法がありますが、介入手段で分類すると、①言語、②イメージ(非言語)、③身体動作の3タイプになります。このうち言語を用いた介入は思春期以降の主に青年期以降を対象とした技法となります。
それに対して子どもの場合、思春期も含めて自己観察力や抽象的な事柄の理解力がまだ弱いことなどから、言語的介入が不適切なことが多いと考えられます。
遊戯療法は言語によらないイメージ的介入する技法です。なお他にも言語によらない技法として、イメージ的介入による芸術療法(音楽療法・描画療法)、身体動作的介入による自律訓練法・筋弛緩法などがあります。
心理療法としてイメージ的介入による技法は、子どもの情緒を安定させた後に、自我の成長を促すことが期待されます。この技法が望ましいケースは、①いじめ・虐待による外傷、②症状・問題行動による自信喪失、③情緒的に強い抑圧がある、④豊かな創造性を発揮できないこと、⑤悪性疾患・先天性疾患による長期的な葛藤、が挙げられます。
子どもにとっての日常を象徴しているのは遊び場面であり、子どものコミュニケーションが最も反映されているのは「遊び」と言えます。イメージ的介入による技法である遊戯療法は、その「遊び」を主なコミュニケーション手段として介入する心理療法とも言えます。遊戯療法の理論を簡単に説明しますと、子どもを信頼して見守る治療者によって安全を保証された場において、心から笑顔になれる自由な遊び体験が、内在している自己治癒力を高めることになります。
箱庭療法は遊戯療法の一つで、元々は子どものための心理療法として考案されました。その後、ユングが大人にも適応できる治療法として発展させました。箱庭療法の実際の方法は、定型サイズ(57×72×7cm)の砂箱に様々な種類のミニチュアの玩具を使って自由に何かを作ります。言ってみれば「砂遊び」です。
理論的には、守られた状況において内的世界を自由に自己表現し、それを信頼する治療者によって受容されることで、自己受容・自己承認ができるようになります。その際に、言葉にならない葛藤や内在するイメージを具体的なものとして表現することで、ストレートな感情や、無意識に抑圧された感情などが表現されやすくなります。つまり、箱庭で表現されたものは「心の世界」が表現されたものになります。そのように自己表現された葛藤が解消されることで、分離している自己が統合されていくと考えられています。
箱庭の作品そのものは、何らかの無意識を象徴していると捉えられています。そのため、箱庭を作ること自体にとても深い意味があります。一方で解釈する場合には個々の作品にとらわれず、継続的なシリーズ作品として解釈することに意義があります。例えば、葛藤が箱庭に表現されるようになると、無意識下に抑圧されていた感情も表現されやすくなり、一時的に情緒が不安定になるためにまるで悪化したかのように感じる事態が生じます。抑圧された感情を出し切ることで葛藤が解消されていき、真に安定した情緒を取り戻すことになります。理性が強くて我慢強い人の場合、無意識的に内面のバランスを保とうと自己感情を噛み殺して抑圧する傾向にあり、情緒が見せかけの安定状態になっています。そのような状況では、何らかの刺激でストレスに耐えきれなくなるリスクを抱えていることになり、心身ともに容易にアラームを発する事態に陥ります。
子どもの症状や不適応行動の背景には、家族関係の影響が強い場合や、家族機能不全が根底にある場合があります。そのような場合では家族療法として、言語的介入である支持的カウンセリングや、イメージ的介入である箱庭療法を、それぞれ親子セットで行うことがあります。

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